
エスプレッソダブルとは?量・味・シングルとの違いをカフェのプロが解説
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大阪 阿倍野・西日本一高いビル 天王寺 あべのハルカスの麓で美味しいコーヒー店を営業しておりますcoffee kissa パールズです。
カフェでよく耳にする「エスプレッソダブル」。なんとなく注文しているけれど、実は詳しく知らない…という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、シングルとの違いや味の特徴、注文時のポイントまで、コーヒー好きなら知っておきたい「エスプレッソダブル」の基本を解説します。
エスプレッソダブルとは何か?

1. 「ダブルショット」ってどういう意味?
カフェで「ダブルショットのエスプレッソでお願いします」と注文している人を見て、ちょっとカッコいいなと思ったことはありませんか?でも、「ダブルショット」って一体どういう意味なのか、意外と知らない方も多いかもしれません。
「ダブルショット」とは、エスプレッソの抽出を2倍にしたもの。1杯分(シングルショット)に使用するコーヒー粉の量は約7g〜9g程度ですが、ダブルショットではその倍、約14g〜18gの豆を使って2倍の量を抽出します。
つまり、カフェインも風味もコクも「2倍」。それがエスプレッソダブルの魅力です。
2. エスプレッソシングルとの違い
では、エスプレッソシングルとの違いは何でしょうか?単純に言えば「量と濃さ」です。
エスプレッソシングルの抽出量は一般的に約25〜30ml。対してダブルショットは約50〜60mlと、約2倍の量になります。
また、味わいもシングルと比べてしっかりとした苦味やコクが強調され、エスプレッソ好きにはたまらない深みがあります。単なる「倍」ではなく、風味のバランスや満足感に大きな違いがあるのです。
3. 注文時のポイントとカフェでの呼び方
日本ではまだあまり浸透していませんが、海外では「エスプレッソダブル(Double Espresso)」や「ダブルショット」と注文するのが一般的。
注文の際は「ダブルショットで」と一言添えると、バリスタにもしっかり伝わります。また、ラテやカプチーノなどのミルク系ドリンクにも「+ダブルショット」と付けると、しっかりコーヒー感のある味わいに仕上がります。
ダブルショットの量と味わいの特徴

1. 一般的な抽出量はどれくらい?
エスプレッソダブルの抽出量は、前述の通りおよそ50〜60ml程度です。これを「少ない」と感じる方もいるかもしれませんが、エスプレッソは“少量に濃縮された味”を楽しむもの。
豆の種類や焙煎度、マシンの設定によって多少のばらつきがありますが、一般的には「豆の量2倍、抽出量も2倍」と覚えておくとよいでしょう。
2. 味の濃さと風味の違い
ダブルショット最大の魅力は、なんといっても味の深み。シングルショットよりもボディ感(コク)が強く、香りや酸味、苦味のバランスがよりはっきりと感じられます。
とくにスペシャルティコーヒーのような豆本来のキャラクターを持つ豆では、シングルよりダブルのほうが風味の個性がくっきりと出ることも。
その分、抽出ミスが味に直結するため、プロのバリスタは慎重にバランスを取って淹れています。
3. 苦味が強い?初心者にもおすすめ?
「ダブル」と聞くと、苦味がガツンとくる印象を持つ方もいるでしょう。しかし、豆の選び方や焙煎によっては、まろやかで飲みやすいダブルショットもあります。
苦味が苦手な方は、浅煎りや中煎りのフルーティーな豆を選ぶといいでしょう。また、カフェラテやフラットホワイトなどに加えることで、ミルクと絶妙なハーモニーが生まれ、初心者にもおすすめです。
ダブルショットを楽しむおすすめの飲み方

1. ブラックで味わう派?ミルクと合わせる派?
エスプレッソの楽しみ方は人それぞれ。ダブルショットをそのまま味わう“ブラック派”は、その豊かなアロマと苦味をダイレクトに楽しめます。
一方で、ダブルショットをミルクと合わせると、ラテやカプチーノといったミルクビバレッジに深みが加わります。特にフラットホワイトやカフェモカなど、エスプレッソ感をしっかり感じたい方にはダブルショットがぴったりです。
2. ダブルショットを使った定番カフェメニュー
実は多くの人気カフェドリンクに、ダブルショットが使われています。例えば:
フラットホワイト:エスプレッソダブルにスチームミルクを加えたドリンク。濃厚なコーヒー感が特徴。
カフェラテ(ラージサイズ):一般的にダブルショットが使われており、ミルクとの相性も抜群。
アフォガート:バニラアイスにダブルショットを注ぐスイーツ系の一品。
どれも家庭でも再現できるメニューなので、ぜひ試してみてください。
3. 自宅でも楽しめる?マシン選びのポイント
最近では家庭用のエスプレッソマシンも充実してきています。ダブルショットを楽しみたい方は、ポルタフィルターがダブル対応の機種を選びましょう。
また、グラインダーもできれば搭載されていると、豆の挽き目を自分で調整できるので、風味が格段にアップします。
ミルクスチーマーがついていれば、ラテアートにも挑戦できますよ。自宅での“バリスタ体験”、始めてみませんか?
まとめ
「エスプレッソダブルとは?」という素朴な疑問から始まりましたが、その奥深さと魅力を少しでも感じていただけたでしょうか。
濃厚な味わいをストレートに楽しむのも良し、ミルクと合わせてバランスを楽しむのも良し。あなたのライフスタイルに合わせた一杯が、きっと見つかるはずです。
カフェでの注文時にもぜひ「ダブルショットで」と、一言添えてみてください。少しだけ、コーヒー上級者の仲間入りです。